22 ニュートリノ【宇宙とは】宇宙との対話
○ニュートリノ(イタリア語で小さな中性のもの:記号ν):質量が非常に小さい粒子で、他の物質と出会ってもほとんど反応せず(電荷を持たず)に素通りする。
○粒子の数
・宇宙に広がる粒子の数を比べると、光子とニュートリノが圧倒的に多い。[1]
光子・ニュートリノ 10e+3 (300) 個/cm3
陽子・電子 10e-6
中性子 10e-7
暗黒物質 10e-8
○ニュートリノは左巻き、反ニュートリノは右巻きで重い。
※反ニュートリノは、トップクォークの重量に0が13個つくほど重い。
これほどの重さを持つ粒子は、宇宙がはじまった直後まで遡らないとできない。[1]
○ちなみに、ニュートリノは他の9つのフェルミオン(物質を構成する粒子)より軽い。[1]
ニュートリノ 1e-3~1e-1 (eV)
他の9つのフェルミオン 1e+6~1e+12 (eV)
ヒッグス粒子 1e+11 (126GeV)
○宇宙が誕生したばかりの頃は、ヒッグス粒子は熱すぎて飛び回っている。すると、対称性が保たれ、弱い力と電磁気力が同じようにふるまう。そのようなときは、クォークとニュートリノがお互いに入れ替わることができる。[1]
○超対称性粒子の中で一番軽いニュートラリーノは安定な粒子で、暗黒物質の有力候補の一つ。
・ニュートラリーノは、光子やZボソン、ヒッグス粒子のパートナーで、電気的に中性でスピンが1/2なのでニュートリノの親戚のような粒子。
【参考】
1.「宇宙になぜ我々が存在するのか」村山 斉 2013年1月刊
2.Wikipedia:ニュートリノ
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