76 気象コントロール=宇宙船地球号【宇宙旅行】宇宙との対話
76-1 スペースパラソル(宇宙日傘)計画(地球温暖化対策)
76-1-1 従来の計画
○最初の提案(1989) [1]
:日傘を月で製造し、宇宙空間に浮かべる。・・・日傘が重すぎる。
○アリゾナ大学の提案(2006) [1]
・ラグランジュ点に直径60cm、厚さ0.005mmの膜を直径5,000km長さ10万kmの筒状に配置し、太陽光を10%散乱させる。
・日傘の総重量は2,000万トン。地上からエレクトロマグネティックスベースランチャーで打ち上げ、イオンエンジン輸送機でラグランジュ点に移動する。
・・・まだ重い。
☆パネルのようなものを日傘として使うのであれば、No.75-4 宇宙太陽光発電システムと結びつけることでコストダウンにつながる。
76-1-2 私の計画
・私のスペースパラソル計画は、ラグランジュ点に宇宙スプリンクラーを設置し、塵や煤を散布して太陽と地球の間にパラソル(日傘)を作り出そうというものだ。
・宇宙スプリンクラーをラグランジュ点以外に設置すると、常に位置の修正をしなくてはならない。
・ラグランジュ点とは、衛星が太陽との位置関係を変えずに太陽の周りを回ることのできる位置(点)のことで、太陽と地球の間には、ラグランジュ点が5つある。
・スペースパラソル計画では、月面基地からマスドライバーによって宇宙スプリンクラーと宇宙コンテナをラグランジュ点に送り込む。
・宇宙スプリンクラーは、ラグランジュ点で回転しながら塵や煤を散布することによって、太陽と地球の間に“日傘“を形成する。
76-2 類似の計画
76-3 地球を動かす [2]
1982年 Mieczyslaw Taubeが提案。
・地球の赤道上に巨大なパルス核融合ロケットエンジンを並べ、地球を木星軌道まで動かす。
・この作業では10億年間で地球のおよそ1割に相当する質量が噴射される。
・・・もったいない!
【参 照】
1. 宇宙日傘《科学情報番組・ヴォイニッチの科学書》2006/11/25
http://obio.c-studio.net/science/137.htm
2. 太陽が最期を迎えても地球ごと助かる方法 A Successful Failure
http://d.hatena.ne.jp/LM-7/20080330/1206878248
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