2018年12月19日水曜日

69 エネルギー #宇宙旅行

69 エネルギー #宇宙旅行

69-1 比較
・電子ニュートリノの質量:4.0*10^-19 J [1]
・陽子の質量:1.5*10^-8 J [2]
・ヒッグス粒子の質量:2.0*10^-8 J [3]
・地球表面で地表から1メートルの高さにあるリンゴ (102 g) が持つ位置エネルギー:1 J [4]
・脳の消費エネルギー:1.67*10^6 J/日
・質量1kgの物体が太陽系から脱出するために必要な運動エネルギー:1.9*10^11 J [4]
・人類史上最大の核兵器が爆発したときに発したエネルギー(ツァーリ・ボンバ、1961年):2.5*10^17 J [4]

69-2 ダイソン球:星のエネルギー利用 [4]
○アメリカの宇宙物理学者、フリーマン・ダイソンが1960年提唱した。
○恒星を卵の殻のように覆い、そのエネルギーのほとんどを利用する仮説上の人工構造物。
○ダイソン球を発見すれば、高度な文明を持つ宇宙人が存在することを確認できる。
○また、技術開発の方向を知ることが出来る。
○地球から1,480 光年離れた恒星KIC 8462852は、不自然な赤外線を発していることから、ダイソン球である可能性がある。[5][6] [7]
○なお、SETIの科学者がアレン・テレスコープ・アレイで1-10GHzの電波を調べたものの、人工的な信号を見出すことはできなかった。[8]



※ダイソン球のイメージ[5]

69-3 エネルギーの利用レベル:カルダシェフ・スケール[8][9]
○ニコライ・カルダシェフは、高度に発達した宇宙文明を3つの段階に分けている。
第1段階 一つの惑星上で得られる全エネルギーを利用する文明≒4.0*10^12 J/s
第2段階 一つの恒星系で得られる全エネルギーを利用する文明≒4.0*10^26 J/s
第3段階 一つの銀河系で得られる全エネルギーを利用する文明≒4.0*10^37 J/s

○マイケル・ギャレットは、中赤外による地球外文明探索の結果、第3段階の文明は非常にまれか、存在しないと報告している。(2015年8月) [9]

○到達期間 [8]
第1段階 100~200年
第2段階 数千年
第3段階 10万~100万年

69-4 宇宙太陽光発電システム(SSPS:Space Solar Power Systems)[11]
○JAXAは2030年の商用化を目標にしている。

○要素技術
・宇宙空間に太陽光パネルを展開し、マイクロ波もしくはレーザーにより地上に送る。
 ※ただし、レーザーの場合は天候の影響を受ける。
※受信局は海上等に設置。

○コスト
・100万kw(原発1基分)の施設(2030年設置)の場合[11]
輸送費:5兆円
建設費:1.3~2兆円
維持管理費:340億円/年

※太陽光パネルは2km四方。
※発電コスト8円/kwhを達成するためには輸送費を今の50分の1にまで下げる必要がある。
※原発1基の建設費は数千億円だが、日本の場合、最終処分場はない。




○関連
・ソーラーセイル⇔No.64-5 恒星探査計画

【参 考】
1. ニュートリノ - Wikipedia 
2.ヒッグス粒子 - Wikipedia 
3.陽子 - Wikipedia 
4.ダイソン球 - Wikipedia 
5.MARK PRIGG FOR DAILYMAIL.COM(October 2015)
6.No.97 宇宙人との交信
7.KIC8462852 - Wikipedia
8.“あのダイソン球と騒がれた星の謎がまた復活”at GIZMODO
9.Kardashev scale - Wikipedia
10. 宇宙太陽光発電 - Wikipedia 
11.産経ニュース”「馬鹿げた計画」酷評「宇宙太陽光発電」 NASAが手を引いても開発続ける「技術立国日本」の意地”2015年3月

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