21 ビッグバン・モデル【宇宙とは】宇宙との対話
・・・1948年 ガモフ
:宇宙は約137億年前、1個の原子よりも桁違いに小さな1点から突然大膨張を始めたとする宇宙論。
・宇宙を構成する核子(陽子と中性子)、電子などの材料が生まれたのはビッグバンから百億分の1秒後(10のマイナス10秒後)。(←電磁気力と弱い力の分離)=宇宙の基本的な力の誕生。
※宇宙の基本的な力
1) 電磁気力:陽子と電子を結びつける力(化学反応は電磁気力によるもの)
2) 重力
3) 核力:陽子と中性子を結合する力(いわゆる原子力)
4) 中性子を放射性崩壊(β崩壊)させる弱い力
○ビッグバンの中心:分かっているのは、宇宙は加速膨張していることだけで、どこが中心かを示すことはできない。
参照:Wikipedia ビッグバン
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%83%83%E3%82%B0%E3%83%90%E3%83%B3
○ビッグバンの証拠
1)赤方偏移・・・すべての銀河は我々から遠ざかっている。
※赤方偏移:観測対象からの光(可視光だけでなく全ての波長の電磁波を含む)のスペクトルが長波長側(可視光で言うと赤に近い方)にずれる現象。
【参 考】赤方偏移の測定
edX/COSMOLOGY/Section 1: Space and Time/Worked Example 1
https://courses.edx.org/courses/ANUx/ANU-ASTRO4x/1T2015/courseware/4cf3892023314c59b175176b7d3ac179/d308a3640e2e479bb34dbc623ac88568/
※edX:ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学(MIT)の無料オンライン講座(要登録)
2)宇宙マイクロ波背景放射(CMB)・・・ビッグバン理論により予測されていた。
※天球上の全方向からスペクトル3Kのマイクロ波(ビッグバンの名残り)が観測される現象。
3)宇宙の軽元素の存在比・・・水素・ヘリウムなどの軽元素の存在比を予測。
写真:WMAPによる宇宙マイクロ波背景放射の温度ゆらぎ。(ビッグバンの約40万年後の宇宙の姿)
※WMAP(Wilkinson Microwave Anisotropy Probe: ウィルキンソン・マイクロ波異方性探査機)は アメリカ航空宇宙局 (NASA) が打ち上げた宇宙探査機。
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