2017年12月16日土曜日

58 自立/脳力の解放3

58 自立/脳力の解放3 【人生】宇宙との対話

58-1 自立
○「『他者とは異なる自分』への気づきは、若い人にとって貴重な体験です。それは自立へと向かう、きっかけになるのです。ところが、残念なことに多くの人は、自立へと向かわずに、自立とは逆の依存へと向かってしまいます。身近な誰かと一体化することで、孤独を打ち消そうとするのです。
 依存の対象は、恋人であったり、親友であったり、家族であったりします。それらは、自分の孤独を癒すための手段に過ぎないことから、相手の人格を無視して徹底的に独占しようとする、自己中心的な行動がたびたび見られます。あるいは、自分自身を完全になくしてしまい、相手の言いなりになったりするのです。
 毎日会いたい、いつでも一緒にいたい、自分だけの「もの」にしたい、という気持ちは、まさに依存の表れだと言えます。その願望は一時的に満たされたとしても、けっして長続きしません。なぜならば、相手は自分と異なる存在であり、自分とは別の人格だからです。」
・・・
「依存状態にある時、自分の人生の主役は自分ではありません。依存対象の相手が自分の人生の主役になっており、自分の人生を支配しているのです。自立とは、自分の人生の主役に自分がなること」・・・「いずれにしても、孤独に弱いままでは、夢を実現することができません。それぞれが孤独を引き受け、夢の実現に向けて努力することが、互いの人格を尊重し合える、よりよい人間関係を可能にするのです。」

原典:諏訪茂樹『援助者のためのコミュニケーションと人間関係 第2版』建帛社
http://homepage1.nifty.com/shigeki-suwa/loneliness/

○人生の時間は限られている。他人の人生を生きてはいけない。そして、いちばん大事なのは自分の心に素直に従う勇気を持つことです。「スティーブ・ジョブズ名語録」桑原晃弥(p.129)

○孤独は、創造を業とする者には、神が創造の才能を与えた代償とでも考えたのかと思うほどに、一生ついてまわる宿命である。 塩野 七生「ユリウス・カエサル」ルビコン以降[中] (p.115)

○「君子の交わりは淡き水の如し」孔子(B.C.552-B.C.472)



○『愛するものと一緒に暮らすには一つの秘訣がいる。すなわち相手を変えようとしないことだ。気にさわる彼女の欠点を直そうとすると、忽ち彼女の幸せまで破壊することになるからだ』【ジャック・シャルドンヌ (1884-1968)】

58-2 脳力の解放3
○ポジティブな神経回路を養成して、もともとある脳力を萎縮させることなく解き放つための第2の方法は他のものに頼らないことだ。
○他力本願は、人の気持ちを知らない間に萎縮させる。
○それに、寺社や教会に行って、自分の幸福や幸運ばかりを願っても、御本尊や神様に愛想をつかされるだけだろう。
○脳力の解放のためには、自分のことではなく周囲の人、できれば世界中の人の幸福をお願いするのがよい。
○とは言っても、仕事や日常生活など、なんでも自分でやれということではない。
○分担をせず雑務ばかりを続けていると、気持ちが萎縮する。
○仕事や家事などは、チームワークやコミュニケーションを大切にして、周りの人の力を借りながら進める。
○でも結局は、脳力を解き放つためには、他のものに頼らない、自分がやるという姿勢が必要です。
○他のものに頼らず、他人を思いやる余裕を持つことで、脳力は解き放たれる。

【更新履歴】
20170324 写真を追加

0 件のコメント:

コメントを投稿