2016年5月20日金曜日

暗黒物質の構造

暗黒物質の構造

2016年5月20日 公表

○私は暗黒物質には構造があると考える。この構造は宇宙論的に新規な特徴を有している。
○暗黒物質の粒子(暗黒粒子)の構造はまだ提案されていない。提案されているのは、宇宙の大規模構造モデルだけだ。これらのモデルは2つの理由で不十分だ:
(1)私はダークマターハローの保持力は、重力の性質ではなく、構造により得られるものと考える。暗黒粒子の構造がなければ、ダークマターハローはあのように大きな構造を取りえない。
(2)大規模構造モデルは大き過ぎる。

○原子はほとんど空っぽの構造だが、大きな体積を占める。ボーアの原子模型 [1]では、原子核の半径は原子の半径の約10万分の1と小さい。原子の大きさは確率的に分布する電子雲の広がりだ。

○私は暗黒物質のために新しい構造を提唱したい。この構造は球体をベースとする立体的なものだ。いくつかのモデルが考えられる。(図1参照)
○暗黒物質からは電磁波の放出がないことから、近接する暗黒粒子同士は重力を向心力とする単一の軌道をとると考えられる。
○銀河団同士の衝突でも暗黒物質の塊はほとんど影響を受けずに通り過ぎることから、暗黒粒子は非常に小さいもので、軌道の半径は非常に大きいものと考えられる。

結晶構造.png
カーボンナノチューブ.png
図1 構造の例[2] [3]

○もしも暗黒物質がこのような立体構造を形成すると仮定した場合には、渦巻き銀河を取り巻く暗黒物質のハローが銀河の10倍ほども広がる巨大な球状構造を持つことを自動的に理解できる。(図2参照)

○暗黒物質のハローは最初からその粒子構造の存在を示唆していたのだ。

暗黒物質.gif
図2 True nature of galaxies [4]

○このような暗黒物質の構造を理解することは、暗黒物質の正体解明のカギとなる。

この論文をまとめるにあたって、インターネットの情報、特にGoogleとウィキペディアにお世話になった。
また、オーストラリア国立大学のブライアン・シュミット博士とポール・フランシス博士[5]、東京大学の村山斉博士[4]がオンラインで公開されている宇宙論の知識に刺激された。

1. Wikipedia:ボーアの原子模型
2.技術情報館 SEKIGIN
http://sekigin.jp/03corro/01metal/00me_basic/me_basic_12.html
3.The Univercity of Arizona
http://news.engr.arizona.edu/news/materials-science-and-engineering-students-win-best-poster-professional-meetings-0
4.村山斉 “From the Big Bang to Dark Energy” Coursera of The University of Tokyo
https://www.coursera.org/learn/big-bang?utm_campaign=opencourse.bV6GUWEbEeSceSIACy-PDA.opencourse.announcements~opencourse.bV6GUWEbEeSceSIACy-PDA.instructorCourseStart&utm_medium=email&utm_source=other
5. edX ” Astrophysics: Cosmology”
https://www.edx.org/course/astrophysics-cosmology-anux-anu-astro4x

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