50 プライドと恥【人生】宇宙との対話
・プライドや恥というのは、論理的な前頭前皮質ではなく、感情をつかさどる脳の領域の働きによるものです。[1]
Q:ベイジアンネットが感情を持ち得るのでしょうか? [2]
A:情動に関係する脳の組織は扁桃体・視床下部・脳幹などですが、ベイジアンネットはこれらの組織とは無関係です。
情動は大脳皮質だけから自動的に生まれるものではなく、生存、種の保存、社会的生活などの目的のために皮質下に特別に作り込まれている機構との相互作用から生まれます。
将来のロボット設計者は、目的に応じて「好奇心」などの感情をベイジアンネットの外側に何らかの形で作り込むことになるのだと思います。
※ベイジアンネット:確率論に基づいた推論を効率的に行うための技術。 脳の機能の1つである直観と似た働きをする。脳の情報処理原理の解明の鍵となる技術。
・イギリスの牧師トーマス・ベイズ(1702年(?) - 1761年)によって1763年に発見されたベイズの定理をもとにしている。
【参 考】
[1] 「自分を変える教室」ケリー・マクゴニガル(p.294)
[2] 産業技術総合研究所 > 一杉裕志 > 脳とベイジアンネット > 脳とベイジアンネットFAQ( 2011-05-26 更新)
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